ARTICLE / お墓参り・お墓掃除
お墓参りのやり方|時期・服装・持ち物・手順をまとめて解説

お墓参りの準備から当日の手順、服装、持ち物、掃除とお供えの考え方までを一つに整理。宗派や墓地の決まりがある場合の確認方法も解説します。
自分でお墓参りをする日は、墓所の場所と使える設備を確かめ、掃除・お供え・お参り・片付けの順に準備すると、必要な持ち物が決まります。
線香や花をすべての墓所へ一律に持参するのではなく、訪問先の決まりに合わせることが基本です。
この記事は、家族で行う通常のお墓参りの準備と当日の流れを扱います。
屋外の仏式のお墓を中心にした手順例で、納骨式・年忌法要、神式・キリスト教式の作法を共通化するものではありません。
日程や到着時刻がまだ決まっていない場合は、お墓参りの時期・時間帯の決め方を先に参照してください。
公式資料の確認日:2026年10月15日。
施設・宗派ごとの案内は、それぞれの対象に限って紹介しています。
利用条件は訪問前に最新の案内で確認してください。
墓所の場所は、区画番号と道順で受け取る
初めて行く墓所なら、家族や使用者から霊園名、区画番号、入口からの道順、墓石の写真を受け取ります。
名前だけで探す前提にはしません。
都立霊園のFAQでは、一般の方の墓所の場所は個人情報保護の観点から原則として案内できず、区画番号が分かれば窓口で案内できるとしています。
場所が分からなければ、出発前に使用者へ区画番号を尋ねます。
現地では区画と墓石の名前を照合し、特定できない墓所の掃除を始めないようにします。
持ち物は、掃除用と供える物を分けて用意する
表は横にスクロールできます。
| 目的 | 持参候補 | 施設に合わせる点 |
|---|---|---|
| 掃除 | 水拭き用と乾拭き用の布、手袋 | 水場や桶の貸出がなければ、使える水の準備を考える |
| 片付け | ごみ袋、供物の持ち帰り袋・容器 | 現地で処分できる物と持ち帰る物を分ける |
| 供花・供物 | 花、施設が認めるお供え | 置く場所と、残してよい物を確かめる |
| 仏式のお参り | 線香・着火具、必要に応じて数珠 | 火気を使えない場所では線香・ろうそくを使わない |
| 移動・滞在 | 自分用の飲み物、帽子、雨具 | 同行者と当日の天候に合わせる |
この表は荷物を整理するための候補で、宗教上の必需品一覧ではありません。
現地で買える物も施設によって違います。
都立霊園のFAQは、園内で花や線香を販売していないと案内しています。
一方、所沢聖地霊園のFAQには管理事務所内の売店で生花・線香等を販売する案内があります。
出典:都立霊園FAQ「お線香やお花」、所沢聖地霊園FAQ「お供え用の花」。
持参しない物を決める前に、利用先の販売・貸出と営業時間を確認します。
買えない場合は事前に用意するか、その日は供えずにお参りするなど、家族と内容を決めておきましょう。
服装は、通常の墓参か法要かで決める
證大寺の解説は、法要を伴う場合の服装と、それ以外の墓参での動きやすい服装を分けています。
出典:證大寺「お墓参りに行く時期や時間帯はいつが正解?」服装の説明。
通常の墓参と掃除なら、動きやすい服と歩き慣れた靴を選びます。
法要がある日は、主催する家族へ服装の案内を聞いてください。
花や供物をまとめて用意する予定があるかも、主催者に聞いておくと、個別に持参する物を分けられます。
当日は、確認・掃除・お参り・片付けの四段階で進める
1.区画と現地の掲示を確かめる
区画を照合したら、入口や水場の掲示を読み、火気、ごみ、立入制限などの変更がないかを見ます。
受付が必要な場合は先に済ませます。
家族や寺院から本堂への参拝・挨拶の案内がある場合は、その案内を予定に組み込みます。
2.自分の区画を片付け、墓石を拭く
通路をふさがない場所に荷物を置き、自分の区画の落ち葉などを集めます。
他の墓所の花や道具は動かしません。
広島県石材工業協同組合の石材Q&Aは、墓石の手入れとして、固く絞った布で水拭きし、乾いた布で仕上げる方法を案内しています。
市販の洗剤や金属のたわし・ブラシで強くこすると表面を傷める場合があるとも説明しています。
落ちない汚れはその場で削らず、写真を残して石材店へ相談します。
ここでの拭き掃除と、専門的な処置は分けて考えてください。
3.利用先の方法で供え、お参りする
花や供物は、利用先が認める場所へ供えます。
線香の本数・置き方や唱える言葉を一つの作法にそろえず、家族や菩提寺の案内に合わせます。
施設の設備も優先します。
大谷本廟の無量寿堂は火気厳禁で、線香・ろうそくを使用できず、電気香炉を使う案内になっています。
無量寿堂内の例であり、屋外墓所を含む全国共通の扱いではありません。
作法が分からないときは、同行する家族や菩提寺へ尋ねます。
火気禁止の場所で、持参した線香に火をつけることはしません。
4.供物・ごみ・火・借りた道具を片付ける
供えた物と持ち込んだ物を見直し、施設が残してよいとしている物以外は持ち帰る準備をします。
都立霊園のFAQは、掃除で出た草や枝葉は各霊園の下げ花置場・ごみ集積場へ、食べ物、花の包装、持ち込んだ缶・ペットボトル等は持ち帰るよう案内しています。
他の施設では、その施設の分別に従います。
谷中霊園の案内も、線香やろうそくの火が消えたことの確認を呼びかけています。
火の始末、持ち帰り忘れ、道具の返却を済ませて退園します。
足りない物があっても、別の墓所から借りない
道具を忘れた場合は、施設に貸出や販売の有無を尋ねます。
用意できなければ、その日にできるお参りだけにして掃除を別日にする方法があります。
区画が特定できない場合は家族へ連絡し、確認できるまで作業を止めます。
法要の内容を変える必要がある場合は、主催者や寺院へ連絡してください。
これらは編集部の対応案です。
訪問できなくなった場合の日時の組み直しは時期記事へ、清掃などを任せたい場合は墓参り代行の依頼手順へ進めます。
対応地域、作業範囲、追加料金、報告方法は提供元によって異なります。実際に依頼する前に、最新の条件をご確認ください。




